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ARISTON
アリストン
1920年イタリア・ナポリで設立されたアリストン
イタリアらしい淡く綺麗な色合い、光沢感、優れた生地、そして独特の艶はとても魅力的です。
イタリアスーツの華やかさを着用したい方におすすめです。

Vitale Barberis Canonico
ヴィターレ・バルべリス・カノニコ
スーツ生地といえばカノニコ
技術はもちろん、カラーバリエーションも豊富な上に、コストパフォーマンスが驚くほど良い。
最初の1着はカノニコにしてみるのも良いと思います。
記事一覧


フランネル生地とは?歴史・語源・種類・魅力を徹底解説
フランネルの起源とは?婦人用の肌着だった?今やスーツやジャケットの定番素材になったフランネルについて書かせていただいてます。
4 日前


【コートの歴史#3】極寒の海で生まれた名作:ピーコートとダッフルコートのDNA
海と陸、過酷な環境で生きる人々の知恵 これまでのコートが、貴族のエレガンスや戦場での実用性を追求したものであったのに対し、今回の主役は、極寒の海や厳しい冬の気候から人々を守るために生まれた防寒着です。 ピーコートとダッフルコートは、イギリス海軍や漁師、船乗りといった、常に風と寒さにさらされる環境で働く人々の知恵と工夫の結晶です。そのデザインには一切の無駄がなく、「生命を守る機能性」と「圧倒的な暖かさ」という純粋な目的のために研ぎ澄まされています。 今回は、海軍の伝統を受け継ぐピーコートと、ユニークなトグルボタンを持つダッフルコートの、知られざる深いルーツに迫ります。 ピーコート:イギリス海軍が誇る、艦上の防寒着 歴史的背景:オランダの生地とアメリカの進化 ピーコートの起源については、18世紀頃のヨーロッパ、特にオランダの船乗りの間で着用されていた防寒コートにあるという説が最も有力です。名称は、オランダ語で粗いウール生地を意味する「 pij (ピー)」または「 pijjekker (ピーイエッケル)」に由来するとされます。 その後、この防寒性の高い
11月25日


【コートの歴史#2】雨と動きやすさへの挑戦:トレンチ、バルカラー、ラグランの機能美
雨と動きやすさへの挑戦 19世紀後半、英国紳士の悩みは「雨と寒さ」でした。フォーマルなウールコートは雨に弱く、厚手のスーツの上から羽織る際の肩周りの窮屈さも問題でした。 この問題を解決するため、「防水性」と「動きやすさ」という純粋な実用性を最優先に、革新的なコートが誕生します。今回は、軍服から生まれた機能の塊・トレンチコート、シンプルな機能美を追求したバルカラーコート(ステンカラー)、そして革新的な構造を持つラグランコートの進化の物語を紐解いていきましょう。 トレンチコート:塹壕戦から生まれた「英国2大ブランド」の功績 世界大戦と「撥水生地」の発明 トレンチコートのルーツは、その名の通り、第一次世界大戦の「塹壕(トレンチ)戦」でイギリス軍が採用した防水コートにあります。過酷な戦場のために、従来の重いウールではなく、耐久性と撥水性を兼ね備えた生地が求められました。 ここで活躍したのが、英国の二大老舗ブランドです。1853年創業のアクアスキュータム (Aquascutum)は、世界で初めて撥水加工を施したウール生地を開発。「Aqua(水)」と「Scu
11月19日


【コートの歴史#1】英国エレガンスの象徴:チェスターコートとアルスターコートのルーツ
「格」をまとうオーバーコートの誕生 —チェスターコートとアルスターコート— 寒い季節に羽織るコート。現代ではファッションアイテムの一つですが、その歴史を紐解くと、19世紀のイギリス上流階級における「ドレスコード」の一部だったという側面が見えてきます。 当時の紳士たちは、フロックコートや燕尾服といった正装(ドレス)の上から、その「格」にふさわしいオーバーコートを着用する必要がありました。単なる寒さ対策ではなく、自分の地位や品格を示すための必須アイテムだったのです。 今回ご紹介するのは、この時代の英国紳士のエレガンスを今に伝える二つの名作。最もフォーマルなチェスターコートと、旅で活躍した重厚なアルスターコートのルーツを辿ってみましょう。 チェスターコート:伯爵が愛した「最もフォーマルなコート」の秘密 伯爵がファッション界に遺した功績 チェスターコートは、現在知られるコートの中で「最もフォーマルな地位」を持つと言われています。その名の由来となったのは、19世紀半ばのイギリスで活躍した第6代チェスターフィールド伯爵です。彼は当時のファッションリーダーであ
11月11日


「貧しい人々のベルベット」と呼ばれた高貴な素材、コーデュロイの真実
オーダースーツにも使われる「コーデュロイ」。その起源は古代エジプト、そしてルイ14世の宮廷服にまで遡ります。上質で温もりある素材の奥深い物語を紹介。
11月4日


季節を纏う生地——ツイードという温もり
いつもDrapper Hopeのブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、これからの季節にぴったりな素材「ツイード」についてお話ししていこうと思います。冬支度のお買い物の参考になれば幸いです。 ツイードとは ツイードは、主にウールの太い紡毛糸で織られた分厚い生地で、表面はややざらつきがありながらも、どこか温かみを感じさせる素材です。スコットランドの厳しい自然の中で育った羊の毛から作られたことから、防風性・防寒性に優れ、まさに「自然が生んだ防寒着」と言える存在です。ヨーロッパでは、ツイードのジャケットを親から子へ、そして孫へと受け継いでいく家庭もあるほどで、その丈夫さと永く愛される普遍性が魅力です。 織り方は綾織りまたは平織りで、生地の表面に織り目がしっかりと見えるのも特徴。どこか素朴で、しかし味わい深い表情を持っています。 名前の由来と歴史 ツイードのルーツは18世紀のスコットランド。もともとは各家庭で手紡ぎした糸を手織りで仕立てた「ホームスパン」こそがツイードの原点でした。時代が進むにつれ、量産が可能になり、現在では機械織りの生地も含め
10月28日


袖のボタンの数に正解はあるのか?
現在ではほとんどの場合、装飾として付けられることの多いジャケットの袖ボタンですが、その歴史や背景を知ると、装うことがより楽しくなると思います。 ということで、今回は袖ボタンについて深掘りしていきます。 袖ボタンの始まり そもそも、ジャケットの袖口に付いているボタンは何のためにあるのでしょうか。有名な説がいくつかあります。 ひとつは 「ナポレオン説」 。1812年のロシア遠征で、兵士が寒さで鼻水を袖で拭っていたことにナポレオンが激怒し、袖口に金属ボタンを付けさせた、という話です。ただし、ナポレオン以前にも軍服に袖ボタンの例があり、この説はエピソード的な面が強いとされています。(俗説扱いされることが多い) もうひとつは 「医療・処置説」 。戦場で負傷した兵士を手当てする際、腕をまくりやすいように袖口を開閉できるボタンが付けられたという説です。野戦病院の衛生環境や処置のしやすさを考えると、これは合理的な仮説でもあります。 要するに、袖ボタンは本来、機能(function)として生まれ、現代ではファッション(fashion)として形を残している痕跡と考え
10月21日


スーツ本来の「適切なフィッティング」とは
ここ数年、テーラードスタイルが世界的に再注目されています。モードの最前線でも、メゾンブランドが90年代的な構築性を再解釈したジャケットや、リラックス感のある素材やディテールをスーツに落とし込んで提案するなどの動きが見られます。 メンズドレスの世界においても、クラシック回帰の流れがじわじわと浸透してきました。 体にぴったり沿う細身のスーツから、程よいゆとりを持たせたリラックス感のあるシルエットへの関心が高まっています。 3〜4年前から海外の業界誌や展示会でも顕著になり、日本国内でもその影響を受けたスタイルを目にする機会が増えています。 ただ、こうした流れはあくまで一部の業界人や服に強い関心を持つ層のあいだでの話にとどまっているというのが現実かもしれません。 街中では、依然としてスリムなスーツが根強い人気を誇っています。 細身のフィッティングによって「スタイルがよく見える」といった印象を持たれる方が多く、これまで定着してきたスタイルの延長線上でスーツを選ばれている方が大半です。 クラシックの回帰からスーツ本来の適切なフィッティングを考えていただければ
10月14日


第6回(最終回)スーツ生地の基礎構造——フィニッシングを知る
全6回にわたってお伝えしてきたスーツ生地の基礎構造。織り、打ち込み、糸、ウェイト、そして素材と見てきましたが、その真価を引き出し、個性と 品格 を与えるのが、最終工程である「整理(フィニッシング)」という職人技です。 この整理の仕方が、生地の表情、手触り、そして着用シーンを...
10月7日


第5回スーツ生地の基礎構造——素材を知る
スーツ生地が語る「価値観」 「スーツ生地」と一口に言っても、その種類は実に多彩です。けれども、その表情や機能、さらには価格を決定づける最も大きな要素は 「素材」 にあります。 全6回にわたる本シリーズ、今回は「素材の選択」に焦点を当てて、その奥深い世界を紐解いていきます。...
9月30日


第4回 スーツ生地の基礎構造——ウェイトを知る
全6回にわたるシリーズ「スーツ生地の基礎構造」、第4回は「ウェイト(重さ)」を掘り下げます。生地の重さは、着心地のみならず、見た目の印象やシルエットの安定感までも左右する重要なファクターになります。 g/m と oz/yd — ふたつの単位 g/m(グラム・パー・メートル)...
9月23日


第3回スーツ生地の基礎構造——糸を知る
全6回にわたってスーツ生地の基礎をお伝えしていく企画、これまで織りのお話と打ち込みという少しニッチな話題に触れてきましたが、今回は3回目「糸」についてその成り立ちや種類について触れていこうと思います。 目に見えるのはあくまで織られた結果としての生地。けれども、糸がなくては生...
9月16日


追悼:アルマーニ氏の革命
ジョルジオ・アルマーニ:エレガンスが変えた時代 一つの時代の終焉 2025年9月4日、ファッション界の巨匠、ジョルジオ・アルマーニ氏が91歳でその生涯に幕を下ろしました。ミラノの自宅で、最後の瞬間まで現役デザイナーとして創作活動に情熱を注ぎ続けた彼の訃報は、世界中に静かな衝...
9月9日


第2回スーツ生地の基礎構造——打ち込みを知る
全6回にわたって生地の構造をご紹介していくこの企画。 前回は、生地の“骨格”とも言える「織り」について、三元組織と代表的なファブリックを交えてご紹介しました。今回はその織りを構成する要素の中から、特に“密度”に関わる「打ち込み」に焦点を当ててお話しします。...
9月2日


第1回スーツ生地の基礎構造——織りを知る
「ゼニアが好き」「ロロ・ピアーナっていい生地だよね」——そんな会話ももちろん楽しいですが、まずは基本構造を知ることが、生地選びをもっと深く、楽しくするはずです。 そんな思いから、普段はあまり語られることのない「基礎の中の基礎」から、少しマニアックな事柄まで。全6回にわたり、...
8月26日


パンツの宿命—「股擦れ」という現象
パンツの内股部分が擦れて薄くなり、やがて破れてしまう—いわゆる「股擦れ」。 多くの方が経験されているのではないでしょうか。 最初はわずかな毛羽立ち程度だったのが、着用を重ねるごとに生地が頼りないほど薄くなっている。その瞬間の落胆は、服を愛する人にとって決して小さくない出来事...
8月19日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜【最終章】
装うという自由 全4回にわたって「ファッション論」という学術的な観点からスーツを考察してきましたが、今回が最終章になります。これまでの内容を振り返りつつ「スーツとは何を語る服なのか」を読み解いていきます。最後までお付き合いいただけますと幸いです。...
8月12日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜④身体論から読み解くスーツの構造
「身にまとう」という行為 今回は身体論(ファッションが心体に与える影響)という観点からスーツを考察していこうと思います。ファッション論的用語はそのままに、なるべく読みやすい構成になるよう努めておりますので、最後まで読んでいただけると幸いです。...
8月5日


「Super○○’s」表記との上手な付き合い方
スーツの生地選びと「Super表記」について スーツの生地を選ぶとき、皆さんは何を基準にされていますか? 店員のおすすめ、生地ブランドの知名度、あるいは手に取ったときの感触や色柄など、ご自身の直感で選ぶ方も多いかと思います。...
7月29日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜③ ジェンダー論から読み解くスーツのあり方
今知っておくべきジェンダー論 今回は「ファッション論」の中でも、より社会的・文化的な領域に位置する「ジェンダー」をテーマに、現代スーツのあり方を考えていきます。やや硬めの内容にはなりますが、スーツという服を通して、ジェンダーという概念そのものに目を向けていただければ幸いです...
7月22日
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