フランネル生地とは?歴史・語源・種類・魅力を徹底解説
- web7455
- 2025年12月3日
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フランネル生地とは? その起源と語源
「フランネル(flannel)」は、18世紀頃のイギリス・ウェールズ地方で生まれた、柔らかく暖かみのある毛織物です。ウール(羊毛)を原料とし、経糸・緯糸ともに紡毛糸を使って平織りにし、縮絨(しゅくじゅう)によってふんわりとした風合いに仕上げられていました。
「フランネル」という言葉の語源は、ウェールズ語で“ウール”を意味する 「gwlanen(グラネン)」 がなまったものと考えられています。のちにイギリス全土に広まり、保温性と肌触りの良さから多くの人に愛されるようになりました。
フランネルの種類:ウーレンとウーステッド
フランネルには大きく分けて、以下の2つの種類があります。
ウーレン フランネル(Woollen Flannel) 紡毛糸を使用した、ふんわりとした起毛感が特徴。柔らかく温かみがあり、秋冬のスーツやトラウザーズに最適です。
ウーステッド フランネル(Worsted Flannel) 梳毛糸を使用したタイプで、より滑らかで上品な表情。軽やかで都会的な印象を与え、ドレススーツやジャケットに多く用いられます。
織り方も平織りと綾織りがあり、特に綾織りのフランネルは「サキソニー」と混同されることもあります。綾目が控えめで光沢を抑えたものは「サキソニー フランネル」と呼ばれ、上品なスーツ生地として人気です。
「フラノ」とは?日本で生まれた呼び名
日本では「フランネル」のことを、和製英語で「フラノ」と呼ぶことがあります。一般的には、より厚手でしっかりとした仕上がりのフランネル生地を「フラノ」と区別して呼びます。たとえば、冬のトラウザーズやアウター用に仕立てられることが多いのが「フラノ」です。
フランネルの歴史:貴婦人の下着からスポーツウェアまで
もともとフランネルは、18世紀の英国で婦人用の肌着素材として誕生しました。当時のイギリス貴婦人たちが、直接ウール素材を肌に触れる形で着用したのは「フランネル」が初めてだと言われています。
その後、改良を重ねる中でスポーツ用ウェアとしての用途が生まれます。「スポーツ フランネル」や「クリケット フランネル」などが登場し、テニスウェアやトラウザーズにも採用されました。やがて、軽さと通気性、保温性を兼ね備えた万能素材として、スーツやジャケットの定番素材へと進化していったのです。
現代のフランネル:スーツやジャケットの定番素材に
今日のフランネル生地は、保温性・保湿性・柔軟性・弾力性に優れた万能素材として知られています。柔らかく起毛した表面が空気を含み、軽くて暖かい着心地を実現。さらにシワになりにくく、体に自然にフィットするため、秋冬のスーツやジャケットには欠かせません。
また、無地だけでなくチェック柄・ストライプ柄などバリエーションも豊富で、ビジネスからカジュアルまで幅広いスタイルに対応します。男女問わず愛される、まさに「冬のクラシックファブリック」です。
時代を超えて愛される「フランネル生地」
古代の貴婦人の下着から、現代のオーダースーツまで。フランネル生地は、常に「柔らかさ」と「上質さ」を両立してきました。そのあたたかみと落ち着いた表情は、クラシックを好む大人の装いに欠かせない存在です。次にスーツを仕立てるときは、この奥深い歴史を持つフランネルを選んでみてはいかがでしょうか。







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