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記事一覧


フランネル生地とは?歴史・語源・種類・魅力を徹底解説
フランネルの起源とは?婦人用の肌着だった?今やスーツやジャケットの定番素材になったフランネルについて書かせていただいてます。
2025年12月3日


袖のボタンの数に正解はあるのか?
現在ではほとんどの場合、装飾として付けられることの多いジャケットの袖ボタンですが、その歴史や背景を知ると、装うことがより楽しくなると思います。 ということで、今回は袖ボタンについて深掘りしていきます。 袖ボタンの始まり そもそも、ジャケットの袖口に付いているボタンは何のためにあるのでしょうか。有名な説がいくつかあります。 ひとつは「ナポレオン説」。1812年のロシア遠征で、兵士が寒さで鼻水を袖で拭っていたことにナポレオンが激怒し、袖口に金属ボタンを付けさせた、という話です。ただし、ナポレオン以前にも軍服に袖ボタンの例があり、この説はエピソード的な面が強いとされています。(俗説扱いされることが多い) もうひとつは「医療・処置説」。戦場で負傷した兵士を手当てする際、腕をまくりやすいように袖口を開閉できるボタンが付けられたという説です。野戦病院の衛生環境や処置のしやすさを考えると、これは合理的な仮説でもあります。 要するに、袖ボタンは本来、機能(function)として生まれ、現代ではファッション(fashion)として形を残している痕跡と考えるのが妥
2025年10月21日


スーツ本来の「適切なフィッティング」とは
ここ数年、テーラードスタイルが世界的に再注目されています。モードの最前線でも、メゾンブランドが90年代的な構築性を再解釈したジャケットや、リラックス感のある素材やディテールをスーツに落とし込んで提案するなどの動きが見られます。 メンズドレスの世界においても、クラシック回帰の流れがじわじわと浸透してきました。 体にぴったり沿う細身のスーツから、程よいゆとりを持たせたリラックス感のあるシルエットへの関心が高まっています。 3〜4年前から海外の業界誌や展示会でも顕著になり、日本国内でもその影響を受けたスタイルを目にする機会が増えています。 ただ、こうした流れはあくまで一部の業界人や服に強い関心を持つ層のあいだでの話にとどまっているというのが現実かもしれません。 街中では、依然としてスリムなスーツが根強い人気を誇っています。 細身のフィッティングによって「スタイルがよく見える」といった印象を持たれる方が多く、これまで定着してきたスタイルの延長線上でスーツを選ばれている方が大半です。 クラシックの回帰からスーツ本来の適切なフィッティングを考えていただければ
2025年10月14日


第6回(最終回)スーツ生地の基礎構造——フィニッシングを知る
全6回にわたってお伝えしてきたスーツ生地の基礎構造。織り、打ち込み、糸、ウェイト、そして素材と見てきましたが、その真価を引き出し、個性と 品格 を与えるのが、最終工程である「整理(フィニッシング)」という職人技です。 この整理の仕方が、生地の表情、手触り、そして着用シーンを...
2025年10月7日


第4回 スーツ生地の基礎構造——ウェイトを知る
全6回にわたるシリーズ「スーツ生地の基礎構造」、第4回は「ウェイト(重さ)」を掘り下げます。生地の重さは、着心地のみならず、見た目の印象やシルエットの安定感までも左右する重要なファクターになります。 g/m と oz/yd — ふたつの単位 g/m(グラム・パー・メートル)...
2025年9月23日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜【最終章】
文:脇山晃樹 装うという自由 全4回にわたって「ファッション論」という学術的な観点からスーツを考察してきましたが、今回が最終章になります。これまでの内容を振り返りつつ「スーツとは何を語る服なのか」を読み解いていきます。最後までお付き合いいただけますと幸いです。 スーツは「自由のかたち」を語る スーツは本来、極めて制度的な洋服です。その成り立ちは軍服や制服に由来し、造形の中には規律や秩序といった社会的意味「記号性」と「規範」が織り込まれています。つまりスーツは、「社会における正しさ」や「信頼される外見」を体現するための衣服です。 しかしその一方で、スーツは着る人の個性や価値観を映し出す衣服にもなり得ます。同じ形をしていても、着る人や身体へのフィット感、素材や色の選び方、細部のスタイリングによって、そこに浮かび上がるのは他ならぬ「その人の姿勢や美意識」です。 このようにスーツは、「制度」と「個性」という両極を内包する衣服です。その両義性こそが、スーツの魅力であり、また難しさでもあります。 規範と逸脱のあいだで 私たちはスーツを装うとき、常に「正解」に
2025年8月12日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜④身体論から読み解くスーツの構造
文:脇山晃樹 「身にまとう」という行為 今回は身体論(ファッションが心体に与える影響)という観点からスーツを考察していこうと思います。ファッション論的用語はそのままに、なるべく読みやすい構成になるよう努めておりますので、最後まで読んでいただけると幸いです。 1.スーツは「心体的理想像」を構築する衣服 19世紀以降のメンズスーツは、身体に沿う服ではなく、身体を規定する服として設計されてきました。肩パッド、ウエストの絞り、パンツのセンタークリースといったディテールはいずれも「社会的に望ましい男性身体像」を視覚的に構築するための記号的要素です。 ・肩幅を強調するジャケット→権威・威厳・支配性の表像 ・ウエストの絞り→引き締まった理想的男性像(ダヴィデ像的身体) ・パンツの直線性→美的比率・規律性 このように、スーツは着る身体を前提とするのではなく、「あるべき身体のかたち」へと誘導する構造を持っています。 身体はスーツに"収められる"ことで、社会的に持続可能な記号へと変換されるのです。 2.フーコー的視点と服飾の規律機能 ミシェル・フーコーは、近代社会に
2025年8月5日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜③ ジェンダー論から読み解くスーツのあり方
文:脇山晃樹 今知っておくべきジェンダー論 今回は「ファッション論」の中でも、より社会的・文化的な領域に位置する「ジェンダー」をテーマに、現代スーツのあり方を考えていきます。やや硬めの内容にはなりますが、スーツという服を通して、ジェンダーという概念そのものに目を向けていただければ幸いです。 1. スーツは「男らしさ」の象徴? スーツは長らく「男性的権威」や「理性」、そして「公的な服装」の象徴として機能してきました。20世紀初頭、女性がスーツを着ることはまだ一般に受け入れられておらず、「男性の領域」に属する装いとされていました。 この状況に一石を投じたのが、1930年代の俳優マレーネ・ディートリッヒです。 彼女は映画や舞台において、タキシードをまとい登場し、当時の「女性らしさ」のイメージを鮮やかに覆しました。 それは単なる男装ではなく、ジェンダーという社会的制度を逆手に取ったパフォーマンスであり、スーツをまとう行為そのものが、強い社会的メッセージを帯びていたのです。 2. 演じられるジェンダー:バトラーの視点 哲学者ジュディス・バトラーは、著書『ジ
2025年7月22日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜②規範から考える社会性と個性
文:脇山晃樹 今回はスーツの歴史を踏まえつつ、ファッション論的な視点から「社会とスーツの関係」、そして「規範からの逸脱」をテーマに考えていきます。やや硬めの内容にはなりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。 1. スーツは「規範をまとう服」 スーツの中に“自分らしさ”はどこまで許容されているのでしょうか? あるいは、スーツとは自由な服装なのでしょうか。 それとも、規制を強いる制服のようなものでしょうか。 スーツには「こう着るべき」という明確なルールが数多く存在し、「正しさ」や「ふさわしさ」の象徴でもあります。ビジネス、冠婚葬祭、公式の場──そこには形式があり、正義とされる装いがあります。 しかし、そうした厳格なルールの中にも、着る人の価値観や美意識を微細に感じとることができます。 ファッション論的に見ると、スーツとは単なるフォーマルウェアではなく、「規範」と「逸脱」、「社会」と「自己」のバランスをめぐる問いを内包した、きわめて文化的な衣服だといえます。 2. スーツは「社会の規範」を可視化する装い 18〜19世紀の英国上流階級では、金糸
2025年7月8日


「スーツとは何を語る服なのか」〜ファッション論から読み解く装いの意味〜①記号論の視点から考える
〜ファッション論から読み解く装いの意味〜①記号論の視点から考える
2025年7月1日
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