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Drapper HopeではLoro Piana(ロロピアーナ)、DORMEUIL(ドーメル)、FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)、Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)、DRAPERS(ドラッパーズ)、Maison Hellard(メイソン エラール)などの高級インポート生地を数多く取り揃えています。
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パンツの裾口やジャケットの形にはシングルとダブルと言うものがあります。
冠婚葬祭やフォーマル場面、基本的なビジネスシーンではシングルの裾口にするのが良いと思います。
パンツのシルエットがスッキリと見え、スタイリッシュな印象です。
ダブルの裾口は折り返す事で、パンツの裾口に重さが出てクリースラインがしっかり落ちる。
(柔らかい生地の場合におすすめです。)
ダブルができた理由を3つご紹介します。
1つ目
「英国紳士の装いをニューヨーカーが流行りだと勘違い」
これは、ダブルの裾が出来た話の中で一番聞く話だと思います。
20世紀はじめに英国の貴族がニューヨークで行われた結婚式に参加する為、会場に向かっていた際に突然の雨に見舞われたそうです。
その雨に裾が濡れたり汚れたりしないようにスラックスを折り曲げ、そのまま会場で元に戻すのを忘れてしまい、それを見た参加者が「これが流行スタイルなのか」と勘違いした事から出来た説。
2つ目
「競馬場のパドックから生まれた」
英国下院議員のルイス・ハム氏が起源とされている事は、ほとんどの人が聞いたことがないと思います。
競走馬オーナーである同氏がある日雨でぬかるんだパドックで、裾が汚れないように折り返したスタイルが非常にかっこよかった事から、多くの紳士が取り入れはじめたのがきっかけという説。
3つ目
「狩猟中に出来た説」
スポーツハンティング(狩猟)にハマっていたスコットランドの貴族が流行らせていた説は、3つの中でも起源がハッキリとしないですが、聞いた事がある人はいますでしょうか。
土の泥はねや、濡れないように狩猟中に折り上げた事がきっかけで、狩猟仲間が真似して流行した説。
この3つが上げられます。
聞いた事のある方、ない方もいると思いますが、どれも濡れや、泥が付かないようにした事がきっかけであり、大雑把で実用的な漢らしい発想からダブルが生まれています。
ダブルはシングルに比べ、カジュアルな印象で冠婚葬祭やフォーマルシーンには不向きです。
使うシーンによって着用するスーツの裾口は変えていきましょう。
Drapper Hopeでは、ツーパンツ付きでのお仕立ても可能です。
お客様でも、ツーパンツにしてシングルとダブル両方を作る方もいます。
通常はダブルを穿き、フォーマルシーンにはシングルを穿くなど、自分好みに仕立てられるのも楽しみの1つだと思います。
それでは、ジャケットのシングルとダブルについて話していきます。
ジャケットのシングル、ダブルはご存知だと思います。
一般的にビジネスシーンなどで多く着用されているジャケットの形が、シングルと言われる形です。
シングルより、重厚感があり、かっちりした雰囲気があり、フォーマル感があるのがダブルになります。
(左)シングルジャケット (右)ダブルブレステッド
どっちの方がフォーマルで、格が上とか決まりは実はないのです。
ただ、ダブルの方がシングルよりも重厚感があり、かっちりと見える為、フォーマル場面で使われる事が多いと感じます。
元々ダブルは、軍服や乗馬用の服が起源で出来たとされています。
シングルは、ダブルより曲線美や、シルエットを重視して出来たのがシングルジャケットだと、本で読んだ事があります。
ダブルとシングルの着用写真を見ながらコーディネートや、見え方の違いを紹介していきます。
(ブラウンスーツ)
(チャコールグレイスーツ)
(ブレザージャケット)
1枚目の写真は私が着用しているシングルのジャケットになります。
ブラウンとチャコールグレイのスーツ、濃紺のブレザーになります。
白シャツや青シャツで基本合わせる事が多く、たまに黄色やベージュ、ストライプのシャツを着用します。
ここ数年スーツの寸法は、ほぼ変えていません。
着用する生地や合せたいコーディネートによって多少大っきくしたり、細めたりはしています。
パンツはツータック、ベルトループは無くサイド尾錠で締める仕様にしています。
キャップは最近、私がハマっているコーディネートです。
スーツの色味や、スタイルによってキャップの色味を変えるのがとても楽しいです!
次の写真は、ダブルの濃紺ジャケットになります。
シングルとは違う、重厚感、かっちりして見えると思います。
ボタンの数もシングルよりも多いので見た目の印象はかなり強く感じます。
同じ色味のネイビーのTシャツ、濃いジーンズに白のソックス、足元はローファー
カジュアルな装いですが、足元を革靴にする事で少しかっちりとした印象になります。
そして、金のメタルボタンにする事で、ジャケットだけでも、様になるので他はなるべくシンプルに纏めたコーディネートです。
シングルとダブルとでは見え方はかなり変わると思います。
シングルは、フロントのカットラインが外に広がっている為、スッキリと見えスタリッシュな雰囲気になります。
ダブルはフロントのカットラインがない為、重厚感があり落ち着いたイメージになります。
とても大人な印象ですね!
最近では、ダブルのスーツを着用される方も増えたと思います。
動画でもありますが、以前私もダブルのジャケットを仕立てた事がります。
しかし、シルエットや自分の体型にしっくりこなかった事から、それ以降にダブルで仕立てた事はありません。
自分のスタイルや着用するシーンによって仕様を変える事は、コーディネートの幅も広がり楽しいと思います。
自分のしたいと思うコーディネートを一緒に作っていきましょう!
Drapper Hopeの公式Instagramではたくさんのリール動画やコーディネートの写真を投稿しています。
まずはどんなスーツにしようか探してみるところから始めてみるのも良いかもしれません。
「こんな事を知りたい」「こんな動画をやってほしい」「この疑問を解決したい」などありましたらお気軽にご連絡ください。
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