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春夏ジャケット生地のオススメ

皆さんこんにちは、南青山のオーダースーツ店 Drapper Hopeブログをいつもご覧いただき、ありがとうございます。


今年も早いもので4月に入り、だんだんと暖かくなってきましたね。


今回はおすすめの春夏ジャケット生地とポイントをご紹介します。

少し前にこの生地を紹介しているリール動画を投稿しています。今回のブログはリールの補足的なものになります。




紹介する生地ブランドはMaison Hellard(メゾン・エラー)です。



この生地ブランドを知ったのは去年の秋冬でした。





元々はフルビスポークの店舗でしか取り扱いがありませんでした。

しかしこの生地を扱える店舗は、厳選された店舗のみの取り扱いと知り、サンプルを見た瞬間から『絶対に欲しいです』とわがままを言ったのを思い出します。


欲しかった理由は、生地の雰囲気や柄の入り方、色味のバリエーションが素晴らしく、私にドンズバで突き刺さりました…


タイムレスで流行り廃れのないその生地感に一目惚れでした。

その一目惚れが伝わったのか、今季春夏のラインナップから取り扱いが決まりました。











元スキャバル出身のオーナーが手がけるメゾン・エラーは2020年5月に生まれたブランドで、歴史は浅いですが、リネン(麻)に対するこだわりと、ユニークなコレクションの数々は業界から最も注目されています。



素材はノルマンディー産のフレンチリネンのみを使用し、イタリアの職人によって織られ、サイズの変化が起きにくいようにサンホライズド加工が施されています。

通気性はもちろんですが、シルクのような光沢と柔らかさがあるのに加え、重さは330~360gとしっかりとしている為、耐久性にも優れている。



ん〜なんとも文句の付け所が無い万能な生地です…





Drapper Hope TAILORING にも何着か余分に現物生地を置いてありますので、是非気になる方は実際に触りに来てください。






写真は暗めの濃いダークネイビーのリネン(麻)スーツになります。


私の個人的意見になりますが、春夏はやはりリネンやモヘアのスーツを着たくなる季節です。

特に夏はリネン(麻)のスーツを愛用しています。


なぜ、私が夏にリネン(麻)を着たくなるのか考えてみました。

そこには、リネン(麻)特有の二面性があるのかなと勝手に感じているからです。


昼間は夏のパッと射し込む太陽の光にリネン(麻)やモヘヤの生地は相性が良く、その独特な生地感を鮮明に浮き上がらせ、涼しげで、爽やかなイメージは羽織るだけでお洒落な雰囲気に、夜はリネン(麻)特有のしわ感が夏のジトっとした暑さに合っていて、どこか寂しげなのに、男らしく色気がある雰囲気はリネン(麻)の生地感があってこそだと思っています。


写真はタイドアップのスタイルですが、ポロシャツやスニーカーなどでラフに着崩してもお洒落でかっこいいと思います。


最近では3シーズン物やオールシーズン着用いただける生地も増えてきていますが、私個人の季節の楽しみ方の一つとして、季節物を羽織る事はとても重要なポイントとなっています。


近年仕事において、スーツやジャケットを着なくてもよくなったと聞く事が多くなりました。そんな中だからこそ、スーツやジャケットはファッションの一つのアイテムとして自分のアイデンティティーを出せる物へと変わってきていると思っています。


日本には特有の四季があり、その季節ならではの空気感やそして色とりどりの色彩、そして生地。春夏だからこそリネンやシアサッカー、モヘアなど季節の物を羽織る。


そんな粋な漢になりたいです。



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