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蟹足~O脚補正とは~

皆さんこんにちは、南青山のオーダースーツ Drapper Hopeです。



パンツを穿いていて



・パンツの裾口が外に開いてしまう



・パンツのクリースライン(折り目)が綺麗におちない



と思った事ありませんか?



なぜ、そのような現象が起きるのか分かっている方も少ないと思います。



今回は、リール動画で掲載していたO脚、補正、それに似た事例について私の経験を元にお話していきます。







パンツのシルエットを美しく見せる為にクリースライン(折り目)が存在しています。



クリースライン(折り目)が歪んでしまっていたり、パンツにシワが入っている状態はスーツを着用する上で、良いとは言えません。




特に、O脚の方は歪みやすくシワが入りやすいです。







左の写真のように、O脚の方は一般の方に比べてパンツの生地を外側へと引っ張ってしまっています。



引っ張られると、パンツの裾口が外へ逃げてしまい、内側の生地がピッタリと足首にくっついています。



この場合は、パンツのラインが脚の外側の膝下部分に当たらない程度にゆとりを設定し、補正を入れることで解消されます。



O脚補正は、内側のパンツ生地を外側よりも短く仕立てる事でクリースライン(折り目)が真っ直ぐになります。これである程度は解消されます。



しかし、このような現象はO脚の方だけではなく、高頻度で筋力トレーニングをされている方や、ふくらはぎが特に発達しているなど、別の理由でも起こり得る事です。



そして更に、細身のシルエットを好む方に多く見受けられます。



このような方に、シワのないスーツを作ることは困難です。



補正を入れたとしても過度にタイトな作りになると、ゆとりが無く、補正の限界を超えるからです。



筋肉の張り出し方によって適度なゆとりを入れ、歪みやシワをなくした方が、上品にパンツを着用していただけます。逆にその方がスタイルがよく見えることも多くあります。




どのようにO脚と判断するのでしょうか?



ここで、私がやっている見分け方を紹介します。



最初の採寸のときに、足のカカトをしっかりとつけてもいます。








つま先は少し開き、股下の中間、つまり膝の位置がきちんと付いていた場合は正常と言えます。



その隙間に指が1本入る程度は特に気にしなくても大丈夫です。



指が3本以上入る場合、これは明らかにO脚になります。







3~4本入る場合1cmのO脚補正は私は入れています。





拳が入る方も希にいるので、その際は1.5cmの補正を入れると良いと考えます。



Drapper Hopeでは着用ゲージパンツ(サンプル)を穿いていただきながら、お好みのシルエットにどこまでゆとりを入れるかを一緒に考える事が出来ます。



リール動画では説明をしていませんが、O脚の逆も実は存在しています。



X脚(内股)と聞いたことはありますか?



これがO脚とは逆の現象が起きる体型になります。



クリースライン(折り目)やシワの入り方はO脚とは逆のパターンになります。



内側に生地が引っ張られてしまい、外側の生地が足首にくっつきます。



補正内容もO脚とは逆に外側の生地を少なく仕立てます。



このようにパンツだけを取ってみても、見る箇所が多い事がわかると思います。



O脚やX脚だけではなく、お尻の大きさや、太ももの大きさなどでもできるシワは違います。



お客様の体型とシルエットの好みを考慮して、自分だけのスーツを仕立てる事はオーダーの1番のメリットと言えます。



これは私の意見ですが、パンツを綺麗に穿いている方はとてもお洒落に感じます。



どうしてもジャケットに目がいきがちですが、気持ちがいいパンツは適度なゆとりがあり、クリースライン(折り目)が綺麗に落ちているパンツだと思います。



是非、日頃から着用されるスーツなどで、気になっている事や不満などありましたらお気軽にご相談くださいませ。







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