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スーツのシワについて〜袖付け編〜

皆さんこんにちは、南青山のオーダースーツ店 Drapper Hopeブログをいつもご覧いただき、ありがとうございます。



以前インスタグラムにて腕のシワを取る為の補正方法を投稿しました。

スーツを着る、仕立てる際にシワと言う単語をよく耳にすると思います。


私個人の考えですが、スーツを着用する上での理想は、シワは出来るだけ入っていない方が良いと考えています。


なぜなら、そのシワとは着合わせの際に生じた欠陥から生まれているからです。

私自身も『シワのないスーツ』に仕上げるという理想に向かって日々勉強しています。





なぜ我々のスーツは、袖があらかじめ前に振ってあるのか。


理由は2つあります。


Drapper Hope TAILORINGのこだわりでもある袖の形状ですが、楕円形ではなくそら豆型にする事で、袖をつける際に自然と前へ振られるように作られています。


袖を前に振っていないスーツと比べると、前に振られている方がシワが出にくく、腕を前へ動かしやすくなります。袖を通した時の収まりが良い。というのが理由の1つ目です。



2つ目の理由は、よく手先が前付きの場合に身頃の前の合印をずらし、袖付けを調整しているのを見た事がありますが、これはあくまで窮余の一策であり、袖ぐり(アームホールと身頃で袖をつける部分)と袖山の曲度が合わなくなるので、前の合印で調整する事はお勧めしません。こういった理由からDrapper Hope TAILORINGはあらかじめ袖を前へ振って仕立てています。


さて、今回はリール動画であった腕のシワについて、もう少し深く入り込んでみます。

袖の腕部分に斜めのシワが入っている方を街中でもよく見かけます。


着用している側も、仕立てる側もなぜこのようなシワが入るのかと疑問に思っている方は少なくないと思います。同時に、実際の理由を理解している方も少ないと思います。


なぜこのようなシワが出るのか?


画像と一緒に見てみましょう。



画像のように、袖の腕あたりにナナメのシワが入っている方を見た事があると思います。


何度も言いますが、当店のスーツは袖が前に振られています。

この画像の着用者の手先の位置と、服の袖先の位置とがマッチしていません。

服の袖先よりも着用者の腕は後ろにある事により、こうした斜めのシワが出てしまいます。




このシワをどう無くすにはどうすれば良いのか。

服の袖先を手先の位置まで戻してみます。



写真のように袖の後ろ部分にある合印の位置を上に上げました。




そうする事で、前に振られていた袖が後ろに戻される為、着用者の手先の位置とマッチしたと言えます。袖を後ろへ戻した事で、可動域や着心地が変わる事はありません。




以上がリール動画で説明させていただいた、袖のシワの取り方になります。

これが全てではありませんが、フィッターの方々も参考にしていただける内容かなと思います。


スーツ業界が少しでも良くなりますように、今後もこのような少し入り込んだ補正内容やDrapper Hope TAILORINGのこだわりを発信して行きます。



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