皆さんこんにちは、南青山のオーダースーツ店 Drapper Hopeのブログをいつもご覧いただき、ありがとうございます。
Drapper HopeではLoro Piana(ロロピアーナ)、DORMEUIL(ドーメル)、FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)、Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)、DRAPERS(ドラッパーズ)、Maison Hellard(メイソン エラール)などの高級インポート生地を数多く取り揃えています。
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蒸し暑いこの季節に、お勧めの生地と、コーディネートを紹介していきます。
※リール動画もチェックしてみて下さい!
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湿度も高く、蒸し暑いこの季節にスーツなんて着たくないと思う方が多いと思います。
私はこんな季節だからこそ、快適に、かっこいいスーツを着用したくなります。
夏に着たくなるスーツとして、私がお勧めしたい生地は『モヘア』です。
モヘアとは、アンゴラヤギの毛で織られた生地のことです。
生地の特徴としては、縮れのないストレートな毛、シャリシャリとした肌触り、耐久力の高さ、通気性の良さ、そしてモヘア独特の光沢感。
モヘアの繊維が含む空気の量はウールよりも多いため、保温力に優れ、高い吸湿性をもっています。
決して夏だけの生地という訳ではない事もお伝えしておきたいのですが、私はモヘア独特の光沢感やシャリ感は、夏に味わって欲しいです。
夏の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるような、そんな存在感がある生地です。
夏の生地と言えば、以前ご紹介したシアサッカーやリネンなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、2つの生地よりドレッシーでビジネスシーンで使える生地です。
※こちらの動画を見ていない方は是非、チェックしてみて下さい! ⇩
モヘア生地の産地
主要産地はトルコ、南アメリカ、アメリカテキサス州が多く、トルコでは年に1回しか毛刈りをしない為、長い繊維を産出しています。
モヘアの歴史は、なんと紀元前13世紀に記載があるそうで、とても歴史の深い素材です。
約5000年も前に、遊牧民によってトルコへともたらされ、家畜化されていったと言われています。
アメリカのテキサスモヘアもとても良質で良いとされていますが、歴史から見るとトルコ産が最も良いと言われています。
18世紀の中頃まで、オスマントルコが独占し、アンゴラヤギを飼育、改良をして来ました。
オスマントルコは、世界中のモヘアの取引を独占する為、オスのアンゴラヤギをすべて去勢してから輸出していたと言われています。
当時のオスマントルコは、モヘアが他の獣毛とは違う、卓越した特性を持つ素材であると十分に理解していたのかもしれませんね!
モヘアには、キッドモヘアと言われる特別な繊維があります。
【キッド・モヘア】
聞いた事のある人もいると思います。
言葉の通り、キッド・モヘアとはアンゴラヤギの1歳までの子ヤギの初毛だけを「キッド・モヘア」と言います。
大人の毛とは違い、子ヤギの毛は細く柔らかく、ふわふわとしています。
ヤギの毛は生まれた時から毛穴の数が変わりません。
その為、生まれてからモヘアの持つ特性は変わりませんが、年齢と共に毛だけが太くなっていきます。
細ければ繊維は柔らかく、太いと強度が強くなっていきます。
この、強度や太さなどの違いに合わせて、様々な用途で使われています。
当たり前ですが、モヘアと、キッドモヘアの持つ特性は変わりません。
そんな独特な特性を持つ、モヘアのスーツのコーディネート紹介いたします。
モヘアが60% ウールが40%入っている混合生地になります。
モヘアのシャリ感と、ウールの滑らかさが丁度よくマッチした、ベージュのスーツです。
生地はフランスのブランド「ANDRE GHEKIERE」(アンドレ・ゲキエーレ)
このブランドを聞いた事ある方は殆どいないと思います。
色味が発色の良いベージュなので、夏っぽい華やかな雰囲気と、最近私がハマっているカジュアルなコーディネートを紹介いたします!
1枚目
モヘアのベージュのスーツ
サックスブルーのビンテージオックスフォードシャツにロバート・フレイザーのオレンジとブラウンの小紋ネクタイを合わせる事でスーツに奥行きを生ませます。
ソックスは薄手のブレッシアーニの紫のソックスをチョイス。
エキゾチックで何処かクセになる、そんなスパイスの効いたコーディネートにしています。
2枚目
最近ハマっているベースボールキャップを合わせるスタイルです。
タイドアップのスタイルにキャップを被るだけで、カジュアル差が増します。
スーツを着用する中でベースボールキャップを合わせるのはご法度かもしれません。
私は、色んな人にビジネスの場面だけではなく、ファッションとして楽しんでもらえたら嬉しいです。
スーツの色味やスタイルに合わせてキャップの色味を変えて自分なりにコーディネートを楽しんでいます!
キャップを合わせて欲しいとは言いませんが、皆さんもスーツをファッションとして楽しんでもらえたら嬉しいです。
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まずはどんなスーツにしようか探してみるところから始めてみるのも良いかもしれません。
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