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今季人気が上昇中のブレザーとは...

皆さんこんにちは、南青山のオーダースーツ店 Drapper Hopeブログをいつもご覧いただき、ありがとうございます。



Drapper HopeではLoro Piana(ロロピアーナ)DORMEUIL(ドーメル)FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)DRAPERS(ドラッパーズ)Maison Hellard(メイソン エラール)などの高級インポート生地を数多く取り揃えています。



Drapper Hopeの公式Instagramでは知っていると便利な豆知識動画を発信しております。是非フォローもお願いします!


以前のリール動画で説明させていただきましたブレザーについて、その起源と自分なりのコーディネートを紹介していきます。


※こちらのリール動画もチェックしてみて下さい。

                







メンズウェアの中で、ブレザーほど地位を確立しているものは他にないでしょう。



ブレザーは英国で生まれ、後にアメリカに渡り、アメリカントラッドの象徴となったブレザーは、1着でパーティーなどのフォーマルシーンからカジュアルまで、幅広いシーンに合せられるマストアイテムと言えます。


Drapper Hopeでも、ここ最近ブレザーの受注が大変増えています。

私達も、生地やディテールなど、お客様の着用シーンに合わせて提案させていただいています。

ブレザーは、皆様のワードローブに是非とも加えていただきたい1着です。

1着持っているだけで幅広いシーンで着用できるブレザー。


その起源を皆さん知っていますか?


英国発祥のブレザー、シングルとダブルでは違う説があります。

【シングルブレザーについて】

19世紀末頃、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学のボートレースが行われた際、ケンブリッジ代表セントジョーンズ校レディマーガレットクラブの選手達が、真紅のシングルジャケットに白いスラックスで現れたそうです。


その光景が、まるで水に映る炎(ブレイズ)に見え、観客達から「ブレザー」と大歓声が上がったそうです。


そこから、「ブレザー」と言われるようになりました。


実は、映画作品の中にもブレザーのシングル発祥を観る事ができます。



第54回アカデミー作品賞を受賞した「CHARIOTS OF FIRE」(邦名 炎のランナー)は1920年代の英国を背景に作られた映画です。







この映画の衣装を担当したのがミレーナ・カノネロ女史です。



映画の中では、1924年に開催されたパリオリンピックで英国選手団のユニフォームがブルーのブレザーに白いパンツ、帽子はカンカン帽で登場しています。







しっかりとした時代考証で作られた衣装は、当時のエレガントな雰囲気を映像から感じる事の出来る素晴らしい作品です。






是非、シングルブレザーの発祥の起源を映画でも観るみて下さい!


【ダブルブレザーについて】

ダブルのブレザーは英国海軍のリーファー(縮帆係り)が着用していたジャケットを基に出来たとされています。







軍艦ブレザー号の艦長が考案したと言われています。

1830年代、軍艦ブレザー号にヴィクトリア女王が訪問をする事になり、部下の見栄えを良くする為に、リーファー(縮帆係り)の着用していたネイビーのサージジャケットに、英国海軍の示す真珠のボタンを付けて着用させたそうです。



この即興で生まれた服を女王は気に入ったそうです。

以後、他の軍艦でもユニフォームとして採用されていきます。





その、リーファー(縮帆係り)が着用していた服がユニフォームとなり、ダブルのブレザーが誕生したとされています。







ダブルのブレザーの写真も載せておきます。








20世紀に入ると、ブレザーはユニフォームが中心な物から、一般的なタウンウェアとして着用が増えていきます。







第一次世界大戦後の1920年頃には「ブレザーにフランネルのトラウザーズ」は典型的な英国のインフォーマルスタイルとしてアメリカへと渡っていきます。


その中でも、ブルックスブラザーズのブレザーは、ナチュラルなショルダーラインと、絞りの少ないボディラインが特徴的で、100年以上経った今も、同じスタイルを提案し続けています。







アメリカのブレザーと言えば、ブルックスブラザーズを想像する方も多いと思います。


海外ではこのような背景を元にブレザーが広まり、その国の文化や国民性によって独自性のあるるものへと変わっています。


日本ではブレザーはいつ頃から着用されたのでしょうか?

日本は19世紀終わり頃から、様々なスポーツが欧米から入ってくるようになります。







それに従い、その頃にブレザーが上陸したのではと考えられています。



本格的にブレザーが日本に定着したのは、アイビールックがブームとなった1960年代です。




当初、日本で作製したブレザーはネイビーではなく、ブラックの生地が多かったそうです。



ネイビーのジャケットにメタルボタンがブレザーの定番とされていますが、私は逆にブラックの生地などにメタルボタンをつけるのも、シックでカッコいいと思います。





日本で作製された時はブラックが多かったというのも、日本独自な物として良いなと感じます。






英国からアメリカへと渡り、その後、日本に上陸したブレザーはメンズウエアーの確固たる地位を確立しています。





文化や、国民性、スタイルの違いは国によって違います。

しかし、ファッションは全世界共通の言葉であり、共有できる物だと思います。






スーツは、正式な着方やルールが決められている為、オシャレを出来る幅が狭いです。






今回のブレザーで言えば、紺のブレザーにグレーのスラックスを穿き、ブルーのシャツ、レジメンタルのネクタイを締め、白ソックスに茶色いローファーを合わせるのが、基本的なブレザーの着方になります。






色んな歴史背景があって出来たブレザーですが、私は日本ならではの着方として、ブラックの生地で仕立てるブレザーはとてもカッコいいなと思いました。






英国のブレザー、アメリカのブレザーが出来たように、日本のブレザーが出来たらいいなと...






思う今日この頃です。












実際に、Drapper Hopeでも人気急上昇中のブレザー!



私が着用しているブレザーは、濃紺のCOVERT Wool100%生地、白いビンテージオックスのシャツにレジメンタルネクタイ、濃いグレイのスラックス、ブラウンソックスに茶色のローファーを合わせています。





ブレザーはフロント一つボタンにピークドラペル、袖は4つボタンの並び、腰ポケットは切りポケット、後はサイドベンツ仕様にしています。





アメリカではなく、英国のブレザーの形にしています。

これは、結婚式の二次会や、ちょっとしたパーティーにサラッと着ていけるフォーマルな印象がある仕様にしています。



オーダーでは、生地の色やメタルボタンの色、仕様を変える事で自分のスタイルに合ったブレザーを作成できます。


私自身も、ブレザーは大好きです。

1着あるだけで色々なコーディネートに合わせる事が出来ます。


グレーのスラックスや白いパンツ、ジーンズにも、色んなコーディーネートを楽しめます!




まだ、ブレザーを仕立てた事がない方も、ブレザーを新しく新調したい方もお気軽にご相談下さい。




Drapper Hope スタッフ一同、お待ちしております!



Drapper Hopeの公式Instagramではたくさんのリール動画やコーディネートの写真を投稿しています。

まずはどんなスーツにしようか探してみるところから始めてみるのも良いかもしれません。


「こんな事を知りたい」「こんな動画をやってほしい」「この疑問を解決したい」などありましたらお気軽にご連絡ください。


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DMでもお電話でも構いませんのでご連絡お待ちしております。




三鹿、日々奮闘しています。

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